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ファイナンシャル ファンタジー  知ってりゃ、意外に役に立つ!?投資雑学集

ツナギ売りって、何ですねん!?


 「ツナギ売り」とは、どんな手法なのか。カブドットコム証券の質問コーナーに、
ツナギ売りに関する疑問とその回答があったので、参考にしてみましょう。


Q、 つなぎ売りとはなんですか? (30歳男性)

A、 現物で保有している銘柄Aを、保有している株数の範囲内で信用取引で新規に売建てること
をいいます。つなぎ売りには、現物で保有している株式の値下がりが予想される場合、信用で売建てて実際に株価が下落した時に、値下がりしてしまった現物株Aを手放さずに利益をあげられるメリットがあります。


たとえば、株価5,000円で1,000株を購入したソニー(6758)は現在5,200円
目先これ以上は値上がりは期待できず、むしろまだ値下がりしそうだと 思ったが、
今の水準ではソニー株を手放したくない。


そこでソニーを5,200円で1,000株を信用で新規に売建てるわけです。
半月後、読み通りソニーの株価は4,200円に。
ここで信用で売り建てた玉を買い戻して決済します。


手数料等の諸経費を考慮せず単純計算で、

(5,200円−4,200円)×1,000株=100万円

の利益を上げたことになります。
一方、現物で保有している1,000株の現時点での評価損は、

(4,200円−5,000円)×1,000株=▲80万円

このつなぎ売りによって、株価が購入時より15%以上値下がりした にもかかわらず、
現時点でプラス20万円という計算になります。

回答:カブドットコム証券


確かに、このカブドットコム証券の回答はある意味では正しい。
でも、 あえて点数をつけるとすれば100点満点中30点ぐらいかもしれません。
まず、第一の疑問点。


>つなぎ売りとは、現物で保有している銘柄Aを保有している株数の範囲内で
信用取引で新規に売建てることをいいます。


 カブドットコム証券はツナギ売りを上記のように定義していますが、それでは
保有株数以上の枚数を空売りしたとすれば、それはツナギ売りではないのでしょうか?

ソニー(6758)の単元株数は100株なので、単元株数を一枚と表現すれば、 1000株は十枚になりますよね。 ソニー株の買い持ち十枚に対して、新規に売り建てる枚数は必ず十枚以下でなければならないのでしょうか。換言すれば、今回の事例では十一枚以上 売り玉を建てるのは操作として間違っているという事なのでしょうか。 もし、それが間違っているとしたら何が間違っているのでしょうか。



では、次なる疑問点。


>たとえば、株価5,000円で1,000株を購入したソニー(6758)は 現在5,200円。
目先これ以上は値上がりは期待できず、むしろまだ 値下がりしそうだと思ったが、今の水準では
ソニー株を手放したくない。 そこでソニーを5,200円で1,000株を信用で新規に売建てるわけです。


つまり、買い玉の枚数が十枚で、買値の平均値は5,000円。
同様に、売り玉の枚数は十枚で、売値の平均値は5,200円。
と、いうことですね。このポジションは、【10−10】と表わされます。
(このポジション表記がよく分からない方は、売りと買いのサスペンス劇場を参照ください。)



>半月後、読み通りソニーの株価は4,200円に。 ここで信用で売り建てた玉を買い戻して決済します。
このつなぎ売りによって、現時点でプラス20万円という計算になります。


『読み通り株価が下落した』と言ってますが、 では仮に株価が上昇したらどうなるんでしょうねえ?
上げ相場には、ツナギ売りでは対処できないという意味なんでしょうか?

また、ツナギ売りにより20万円の利益になったそうですが、 ではこの20万円という利益はどの段階で確定していたのでしょう。Q&Aの文章を読む限りでは、 信用で売り建てた玉を買い戻して決済したために、20万円という利益を 得られたのだと解釈できそうですけど、逆に言えば決済しない限り
損益は確定しないのでしょうか。


・・・ってなことを考えると、ツナギ売りをした場合下がった方が嬉しいのかなあ、なんて思ってしまいそうですが、果たして本当にそうなんでしょうか。切り口を換えて考察してみましょう。新規に売り玉を建てた時点での ポジションは、下がったほうが嬉しいのであろうか。それとも上がっても 大丈夫なのだろうか。要するに上がると困るのかどうか、ということ。



・・・では、結論だけを言いましょう。今回のソニー株の売買の事例では、ポジションが【10−10】になった時点で、以降の株価が1万円になろうとになろうと、4,200円になろうと、1円になろうと、株価の変動に関わらず常に20万円の利益は確保されています。4,200円の時点で売り玉を決済せずとも、単純にポジションを維持し続ける限りは株価がどう変動しようとも20万円の利益は常に一定なのです。下げ相場どんと来い!なのです。上げ相場でも、利益額は常に一定なので、別に問題はありません。やー、なんて安全なポジションなんでしょう!!



でも、なんでツナギ売りを実行すると、
なぜ利益額は常に一定なんでしょうねえ???


・・・不思議だと思いませんか?


また、今回のソニー株の売買では20万円の利益は常に一定なのですが、
では20万円以上の利益を得ることは可能なのでしょうか???



その辺のカラクリを理解すれば、実際の売買にとても役に立ちそうな技術だと思いませんか?
そのカラクリは、『ツナギ売りの真髄』−PDF版−で説明していますので、良ければご覧下さい。



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第四章:  この物件はキャッシュフローを生み出すのか? 第三部
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第四部 第五部
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第三章:  切っても切れない「減価償却費」と「税金」の関係 第三章: 定率法による減価償却の仕組み
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第一章:  何気にむずかしい償却率の算出方法!? 第七部
第二章:  中古資産の耐用年数の決まり方 第一章: 建物は定額法のみ、減価償却資産はどっちでも!
第八部 第二章: 設備を買っても、税金はかかるのだ!
第一章: 借入金が税金とキャッシュフローにおよぼす影響 第九部
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